10/25 更新予告
【茨の魔蠍】
遥か昔の地下城には、誰もが恐れる魔王ではなく、魅惑的な魔女がいるという伝説がある。ボルドー色の大きな魔女の帽子は彼女の地位を象徴していて、常に輝く棘の模様は迂闊に近づくなという警告である。戦場でその美しさに魅了されてしまうと、逃げ場はなくなる。何故なら、最古の魔術と薬で容赦なく凌辱されるからだ。敵を凌辱する快感が茨の魔蠍を強くさせ、敵の血肉が全て養分になる。戦闘中の苦痛の叫びや許しを乞う人々の滑稽な姿を思い出すだけで、リタの性欲は最高潮に達し、それに伴う莫大なクリスタルのエネルギーが、戦場を壊滅させる。
【悪兆ルシファー】
地下城の中に神出鬼没するのはコウモリだけではなく、コウモリよりも速さで勝る悪兆ルシファーである。黒とオレンジの配色は、その二面性を物語るかのようであり、その冷酷無残な装甲の下には、ある激しい感情が隠されているようだ。噂によれば、悪兆ルシファーは地下城で愛する主人を探しているというが、主人が誰かを知る者はおらず、かつて向こう見ずな冒険者が尋ねようとしたが、以来誰もこの無謀な男を見かけることはなかったという。今でも悪兆ルシファーは地下城を徘徊しているため、特徴である胸部のリボンを見てしまったら、精神を集中させ、呼吸を止めた方がいい。でなければ、次殺されるのはあなたかもしれない。悪兆ルシファーにとって、主人を探すのを阻む者は全員敵であるからだ。
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